『住まいるブログ』~知って得する住まいの基礎知識~

家を建て替えたいと思った時に避けて通れないのが、現自宅の解体です。この記事では一軒家の解体にかかるおおよその費用感と解体にあたっての注意点をまとめて解説いたします。

【目次】

  1. 解体費用のおおまかな相場
  2. 解体費用の内訳
  3. 解体にあたって注意点
  4. 解体計画の立案
  5. まとめ

 

1. 解体費用のおおまかな相場

家の解体にかかる費用は、地域や建物の種類、構造によって大きく異なりますが、一般的には以下のような相場があります。

  • 木造住宅: 約30万~50万円/坪
  • 鉄骨住宅: 約40万~60万円/坪
  • RC造(鉄筋コンクリート造): 約50万~80万円/坪

これらの価格はあくまで目安であり、建物の状態や立地、解体の難易度によっても変動します。また、追加でかかる可能性のある費用として、廃棄物処理費、アスベスト撤去費用、周辺住民とのトラブルに伴う費用などがあります。

2. 解体費用の内訳

解体費用は主に以下の項目で構成されています。

・解体作業費

実際の解体作業に対する費用です。重機の使用や手作業の労働が含まれます。

・廃棄物処理費

解体した後に出る廃材を処理するための費用です。特に木材やコンクリートはリサイクルされることがありますが、処理料金がかかります。

・搬出費用

解体した材料を運び出すための費用です。特にアクセスが悪い場所や交通量の多い地域では、搬出コストが増える傾向にあります。

・アスベスト除去費(必要な場合)

古い建物にはアスベストが含まれていることがあります。その場合、専門の業者による安全な除去が必要で、高額な費用がかかります。

・近隣対策費

工事中に周囲とのトラブルを避けるため、近隣への通知や工事中の騒音対策などにかかる費用も考慮する必要があります。

3. 解体にあたっての注意点

3.1 アスベストの確認

古い住宅、特に1980年代以前に建てられたものにはアスベストが使用されていることが多いです。アスベストは健康に有害な物質のため、発見された場合は専門の業者に依頼して適切に除去する必要があります。これには追加費用が発生することがありますので、事前に確認を行うことが重要です。

3.2 近隣住民への配慮

解体作業は騒音や粉塵を伴います。そのため、事前に近隣住民への挨拶や工事の通知を行うことで、トラブルを避けることができます。これにより、近隣との良好な関係を保ちながらスムーズな工事を進めることができます。

3.3 適切な業者の選定

解体工事は専門的な作業であり、信頼できる業者の選定が非常に重要です。複数の業者から見積もりを取り、過去の施工実績や口コミ等を確認することで、安心して任せられる業者を選びましょう。また、業者に依頼する際は、契約内容を事前にしっかりと確認し、不明点については必ず質問しておくことが大切です。

4. 解体計画の立案

解体を進める際は、しっかりとした計画を立てることが必要です。解体の目的やタイミングを明確にし、解体後の土地利用を考えることが重要です。土地を新たに利用するために必要な手続きや周辺環境への配慮も考慮に入れましょう。

5. まとめ

家の解体は大きな投資と手間がかかる作業ですが、適切な業者の選定や計画的な進行によって、スムーズに行うことが可能です。解体にかかる費用や注意点をよく理解し、事前に準備をすることで、トラブルを防ぎ、安心して解体工事を行えます。住宅展示場では家を建て替えの相談も多いため、解体についてもまとめて相談できます。

<この記事の監修者>

橋本賴幸(ハシモトヨリタカ)氏

一級建築士、ファイナンシャルプランナー(AFP)、公社)大阪府建築士会、公社)日本建築家協会近畿支部、一社)大阪府建築士事務所協会など、京都美術工芸大学特任教授。

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